薪で粒餡を焚く様子
餡を焚く風景

食べたことがない、という方のほうが多いかもしれません。

しかし、小野玉川堂が創業した大正11年(1922年)当時は、あんこは薪で炊くのがあたりまえでした。

そのあたりまえを貫いて、もうすぐ100年。
薪であんこを炊いているお店は、今ではめずらしくなってしまいました。

でも、当店では今も、つぶあんと羊羹だけは薪で炊いています。

くど釜を用いることで全体にむらなく熱がいきわたるほか、餡がすこしずつ冷めるたことで糖がまろやかになるからです。

当店には、そんな昔ながらの製法が今も息づいています。

その証拠に、当店に並ぶ和菓子は今でもほとんどが手づくり。

地元の食材にこだわりながら、大正当時の素朴な味を、昭和、平成…と時代を超えて伝え続けています。