小野玉川堂SDGs宣言

SDGs(持続可能な開発目標)は2030年までに持続可能でよりよい世界を
目指す国際目標です。私たちは、この理念ならびに目標に賛同し、事業活動を
通じてその実現に貢献していきます。お客様やビジネスパートナー様、
地域の皆様と協力しつつ、私たちにできることを考え、真摯に取り組んでい
くことを宣言します。

2022年3月20日 4代目 小野 悟

和菓子とSDGs

小野玉川堂は愛知県岡崎市を発祥とする和菓子店として、地域に根差した商品と日本文化の継承を礎に営んできました。 2022年には創業100年を迎え、地域社会や環境に貢献する店舗を目指し、伝統文化の継承や教育、次世代への和菓子の開発等に取り組んでいます。 和菓子づくりは地域活性化づくりであるとの思いから「地産地消」を掲げ、積極的に地元食材を取り入れた商品開発や若い世代への伝統継承として地元高校での技術指導、商業指導、特別支援学校とのパッケージデザインコラボレーション等を行っています。 今まで培ってきた和菓子作りを通じて地域住民との交流の中で生まれる課題をひとつひとつ洗い出し、持続可能な社会の実現に向けて解決していくことを宣言いたします。

和菓子の多様性

奈良時代、砂糖は薬の目録「種々薬帖」に記され、薬として扱われていました。かつて上流階級の人たちだけのものだった砂糖を使った和菓子は茶道とともに発展し、やがて一般の人々にも広まっていきました。

和菓子の原材料は砂糖、お米の粉、小豆など自然のものばかり、そして和菓子職人は日本の四季折々のうつり変わりや花鳥風月をモチーフとして和菓子を創作します。

そんな和菓子は、今では日本人の繊細さや感受性を表すアートとしても世界に誇れる食文化として評価されています。

継承と教育

食育は生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。(農林水産省「食育の推進」より引用)

私たちは伝統継承と教育を推進し、すべての人が生涯にわたり健康的な生活を維持することを目指します。

技術指導

愛知県立岩津高校調理国際科の生徒様に和菓子製造の技術指導を
定期的に実施しています。未来の和菓子職人育成の一助になれ
ばと思います。また、商品開発などコラボとして実際に販売も行っています。

商業指導

愛知県立岡崎商業高等学校の生徒様に商品開発におけるコンセプト作りや、
原価計算などの商業指導を行っています。

食育ブランド“antabe”展開

antabe

子供たちの和菓子・あんこ離れは日本の伝統文化の衰退にもつながりかねません。
和菓子に興味をもってもらうため、食育ブランド「antabe(あんたべ)」を
立ち上げ、和菓子の製法で子供たちに新鮮で食べやすい様々な商品を開発
しています。

地域貢献

2022年当店は創業100年を迎えます。これまでこの地で事業を続けてこられたのは、地域の皆様の多大なご愛顧のおかげです。今後、皆様に恩返しをしたいとの想いから、微力ながら地域に根付いた貢献活動を行っています。地元自治体、法人・団体様、住民の皆様すべてと繋がって、協力してより大きな力にしていきたいと思います。

地産地消

地産地消による地域原材料の使用によって地域経済の活性化や雇用促進につなげています。

 主な地産地消食材

・岡崎おうはん ・三州フルーツ工房のイチジク ・蒲郡みかん

  ・宮ザキ園の抹茶 ・八丁味噌

パッケージコラボ

愛知教育大学附属特別支援学校の生徒様が描くアート作品を
当店のパッケージに採用しています。学習、体験、成果に繋がる
ことで自主性・社会性を養う一助となればと思います。

地域貢献・福祉

学校教育への協力として「町たんけん」「職場体験」などに積極的に
協力しています。

寄贈活動

こども食堂・フリースクールなどへのお菓子寄付で支援を行っていきます。

動物福祉

肉球羽二重餅

動物福祉とは国際獣疫事務局(OIE)で「精神・身体的に快い
環境で生き、死ぬこと」と定義されています。
動物との共生を目指す市民団体「ノラの方舟」様とコラボして
「肉球羽二重餅」の製造販売を通じて、動物と共生できる社会に貢献します。

安心安全

誰もが安心安全で健康的に食べられるための取り組みを実施しています。
和菓子はその栄養的な面においても注目され、特に主原料の小豆は栄養価が高く、良質のたんぱく質、豊富なビタミンB群とミネラル、赤ワインよりも豊富なポリフェノールを含みます。
小豆を用いた和菓子は活性酸素の働きを抑えてからだの錆から守ってくれる「抗酸化作用」の効果から『生活習慣病』の予防が見込める優れた機能性食品といえます。

原材料の使用基準

当店で使用する原料は自主使用基準を設け、安心安全なお菓子作りを推進しています。 安全が確認できる原料のみを使用しています。 これにより不必要なアレルギー物質の混入防止などに役立てます。

環境対策

食品づくりは食物や水、エネルギーなどたくさんの地球資源を使用します。私たちは製造過程において、CO2排出量の削減や廃棄物の削減などを推進し、地球環境保護につながる取り組みを実施します。

食品ロス削減への取り組み

食品ロスをなくすために、必要なものを必要な時に必要な量だけ
製造する小ロット生産体制を整備しています。
賞味期限間近商品の販売などを積極的に行っていきます。

近距離地産地消の推進

食品原料輸送時のCO2排出量を削減するため、フードマイレージの取り組みとして近距離圏内での「地産地消」を推進しています。

木質バイオマス

当店では伝統技法を受け継ぎ、あんこを薪で炊いています。
ここで使用される薪は「木質バイオマスの薪」。
木質バイオマス(※)とは、木材由来で再生可能な資源です。
木質バイオマスのうち、製材工場の残材や住宅解体材などは、
利用されなければ廃棄物となりますがバイオマスエネルギーと
して有効に活用されれば、廃棄物を減らし、循環型社会の形成に
役立つことになります。(農林水産省林野庁より引用)

※木質バイオマスには、主に、樹木の伐採や造材のときに発生した枝、
葉などの林地残材、製材工場などから発生する樹皮やのこ屑などのほか、
住宅の解体材や街路樹の剪定枝などの種類があります。